イギリス式ティーサロン Three Tiers(スリーティアーズ)

築80年の小さな洋館でアフタヌーンティーを楽しむ。イギリス式ティーサロン Three Tiers(スリーティアーズ)@東京,目黒,不動前

一軒家、まるっと英国雰囲気のアフタヌーンティー

今回のアフタヌーンティーはホテルではなく、築80年の洋館で昨年開業したティーサロンで頂きました。

『Three Tiears』(スリーティアーズ)は瞬く間に人気店になったアフタヌーンティーファンなら一度は行きたい、予約困難なお店。今回は一部屋貸し切りで予約してくれた、アフタヌーンティー好きの皆さんに混ぜて頂いてお邪魔してきました。

『Three Tiears』(スリーティアーズ)とは

『スリーティアーズ』は、2019年7月に目黒区の住宅地の中にオープンした英国式のティーサロンです。

目黒駅からは徒歩15分ほど。距離は結構あるように思えますが、目黒通り沿いにあるアンティークやセカンドハンドの家具屋を覗きながら歩いていると意外と近いかもしれません。目黒駅からならバスも頻繁に出ていて、「元競馬場前」で降りれば徒歩3分です。

イギリス式ティーサロン Three Tiers(スリーティアーズ)

目黒通沿いにあるお店は、外から見ていても楽しいです。

目黒3丁目には古くて大きな一軒家がまだ残っていますが、『スリーティアーズ』も築80年を超えた洋館です。文化庁より登録有形文化財の指定を受けているだけあって、重厚感と優雅さが感じられる建築物の中に、アフタヌーンティーのティーサロンとはぴったりすぎるシチュエーションです。

イギリス式ティーサロン Three Tiers(スリーティアーズ)

外観からは、窓の形や高さのある入り口から古い洋館だということが感じ取れます。

『スリーティアーズ』のオーナーである新宅さんは、長年、英国に関わるお仕事をされてきた方で「都内のホテルでリッチなアフタヌーンティーは楽しめるが、本場イギリスの紅茶文化を伝えられていないのでは」と考えられ、紅茶の相棒としてアフタヌーンティーの提供をはじめたそうです(隔週木曜日のみティータイムあり)。

イギリス式ティーサロン Three Tiers(スリーティアーズ)

必要以上に飾り立てられていないエントランス。英国の個人宅に招待されたようでもあります。

なので、『スリーティアーズ』のアフタヌーンティーはまずは紅茶ありき。そして、その紅茶に合わせて三段トレイ(Three Tiers)のスイーツなどのメニューを選んでいるそうです。厨房スタッフにはル・コルドン・ブルーで学びクラリッジズ(英国でアフタヌーンティーと言えば、クラリッジスは外せないホテル!)での勤務経験がある方を迎えるなど、並々ならぬ思いを感じます。

イギリス式ティーサロン Three Tiers(スリーティアーズ)

エントランスには、エリザベス女王のヨーマンオブザガード(Yeomen of the Guard)の制服を着たティディベアがお出迎え。

『スリーティアーズ』では、オーナーの新宅さんの紅茶やスイーツの詳しい説明も楽しめます。スイーツに合わせて紅茶を選んでもらえるので、アフタヌーンティー初心者の入門編としてもおススメです。

貸し切りのティールームで優雅なアフタヌーンティー

『スリーティアーズ』で私たちが通されたのは入り口の右側にある「パステルルーム」です。こちらの部屋は6名から貸し切りにできます(メインダイニングは10名以上から貸し切り可)。

イギリス式ティーサロン Three Tiers(スリーティアーズ)

部屋は思ったよりも狭いのですが、高い天井と大きな窓で圧迫感無し。

イギリス式ティーサロン Three Tiers(スリーティアーズ)

部屋にはアンティークの調度品があり、中には素敵なカップが飾られていました。

イギリス式ティーサロン Three Tiers(スリーティアーズ)

シノワズリデザインのカーテンも素敵。閉めたままではちょっと暗かったので、すべて開け放して大撮影大会に。

イギリス式ティーサロン Three Tiers(スリーティアーズ)

生花が飾られているのも嬉しいです。

イギリス式ティーサロン Three Tiers(スリーティアーズ)

大抵2名で行くので…7名一卓でいただくアフタヌーンティーは初めて。

イギリス式ティーサロン Three Tiers(スリーティアーズ)

卓上にも素敵なバラが活けられています。

まずはスリーティアーズオリジナルブレンドから。そして絶品のスコーンへ

『スリーティアーズ』のアフタヌーンティーは、最初の一杯が決まっています。一杯目を飲みながら、ゆっくりメニューを見て二杯目を選ぶという気遣いが嬉しいです。

イギリス式ティーサロン Three Tiers(スリーティアーズ)

イギリスの陶磁器メーカー Duchess(ダッチェス)のそろったティーセットが可愛いです。

席に着いて暫くして王道三段トレイが運びこまれてきました。私は7人組のお誕生日席だったので贅沢な一人遣いです。

イギリス式ティーサロン Three Tiers(スリーティアーズ)

下からサンドウィッチ、スコーン、スイーツの王道。

まずは焼き上げたばかりだというスコーンを頂きます。『スリーティアーズ』のアフタヌーンティーは12時からと15時からの入れ替え制なので、それに合わせて焼いているスコーンはウォーマーに包まれており、絶品なタイミングで食べられます。

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しっかりとした大きさのチョコレートとプレーンのスコーン。

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名人につくってもらっているというミックスベリーのジャムとクロテッドクリーム。

スコーンは大好きで自分で焼いたりもしますが、『スリーティアーズ』のスコーンはここ数年食べた中で、問題なく一番美味しいと思いました。

しっかり焼けてサックリに見え、二つに割るとバラっとこぼれることなくしっとりとしています。

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クロテッドクリームだけでも美味しいし、チョコ味にミックスベリージャムも合います。

ミックスベリージャムは酸味がしっかりしているので、甘すぎないチョコ味のスコーンにも合いますし、プレーンにも適度な甘さがあるので、クロテッドクリームだけでも美味しいです。

イギリス式ティーサロン Three Tiers(スリーティアーズ)

紅茶もポットでサーブされるので、たっぷり頂けます。全種類制覇を目指すなら、1ポットをシェアすることをお勧めします。

「出来たら、全種類飲んでくださいね!」とオーナーに言われた紅茶も、レアで美味しいとおススメの「2019年ファーストフラッシュのダージリン」、私的にミルクティーが定番の「アッサム オータムナルCTC」と次々頂きます(ミルクティーをお願いすると温かいミルクがサーブされるようなので、確認してから冷たい牛乳をいただきました)。

三段トレイに加えて季節のスイーツも!お腹いっぱい?

スコーンに続いて下段のサンドウィッチへ手を伸ばします。

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サンドウィッチとイギリス定番のフィンガーフード。

  • スモークサーモン&クリームチーズ
  • チェダーモンゴメラー&ハニーマスタード
  • コロネーションチキン
  • ソーセージロール WITH ジェーンズマーマレード

スモークサーモンもノルウェーサーモンだと味が違うということで、スコットランド産を使うというこだわりに驚きます。どれも美味しかったのですが、英国定番の「コロネーションチキン」が好評でした。

コロネーションチキンとは

現エリザベス女王が即位したときに考案された英国料理で、鶏肉をカレー風味のソースで和え、レーズンやアンズなどの甘みと酸味を追加したものです。マーク&スペンサーなどのスーパーでもお馴染みの味付けです。

そして、サンドウィッチを食べ終わるかな~と思った頃に登場したのがコレ!

イギリス式ティーサロン Three Tiers(スリーティアーズ)

ホールで紹介されたレモンメレンゲパイは迫力満点!

もちろん一切れずつ頂くのですが、結構大きい(笑)。メレンゲの量がかなりあるので甘すぎるのではないか…と警戒していたのですが、レモン部分の酸味がかなり強くて、メレンゲと一緒に食べると驚きのバランスの良さです。

イギリス式ティーサロン Three Tiers(スリーティアーズ)

当然手作りなので、自然の酸味、自然の色味で見ても食べても美味しいのです。

三段トレイの最上階、スイーツは4種類。

イギリス式ティーサロン Three Tiers(スリーティアーズ)

可愛らしいスイーツ群。味も食感もばらばらなのが良いです。

  • ストロベリーのパンナコッタ イチゴのコンポート添え
  • キャロット&ジンジャーケーキ(ダン・レパードのレシピより)
  • ホワイトファンシーケーキ(杉本悦子氏作)
  • ミセスベリーのチョコレートマーマレード(世界マーマレード大会 金賞受賞)を使ったムース・オ・ショコラ

それぞれ、詳細な説明をオーナー氏から頂けるのですが、それは是非現地でお楽しみください(笑)。『スリーティアーズ』のプレートが付いた「ムース・オ・ショコラ」には「アールグレイ・オレンジ(紅茶)を是非合わせてくださいね!」など、一番美味しい食べ方を薦めていただくのもほかにはない体験で面白いです。

また、最近よくアフタヌーンティーで見かける「パンナコッタ」も甘いかな~と思ったのですが、パンナコッタ部分の味はシンプルで上のソースを混ぜると丁度良くなる…『スリーティアーズ』のフードの一番の特長は、このバランスの良さでしょうか。

イギリス式ティーサロン Three Tiers(スリーティアーズ)

ビクトリアケーキのように、スポンジとジャムが美味しい「ホワイトファンシーケーキ」。

今回は「一部屋貸し切り」という稀に見る好シチュエーション+英国に造詣が深い方の愛がつまっているということで、いつもと違う雰囲気でアフタヌーンティーを楽しむことができました。

もう一つの12人入れるお部屋も、写真を見るとガラス窓にステンドグラスがはまっていて素敵なんですよね。次は是非そちらでアフタヌーンティーを頂きたいです。

イギリス式ティーサロン Three Tiers(スリーティアーズ)

「バレンタインとかハロウィンとかあまり…」とおっしゃっていたのに、最後に「イギリスでは男性から女性にバラを送るので」と、素敵なプレゼントを頂きました。色々とオシャレすぎる。

イギリス式ティーサロン Three Tiers(スリーティアーズ)

そして帰りもまた、目黒通り沿いの骨董屋やアンティークショップを覗きながら。

Three Tiers(スリーティアーズ)のアフタヌーンティー私的評価

本格的度
★★★★★名前(Three Tiers)からして!
居心地
★★★★☆部屋が貸し切りにできます!
スコーン・食事
★★★★☆スコーンがとにかく絶品!量が多め
お茶・飲み物
★★★★★とにかくお茶へのこだわりを楽しみたい
リピーター度
★★★★★違う季節に、是非

Three Tiers(スリーティアーズ)のアフタヌーンティー情報

公式サイト
Three Tiers|イギリス式ティーサロン
予約
トレタ
時間制限
2時間
ドレスコード
なし
茶葉変更
あり
スコーン
2種×各1
クロテッドクリーム
あり
住所
東京都目黒区目黒3-12-11
東京都目黒区目黒3-12-11

こちらの情報は記事作成/更新時点のものです。休日・営業時間・その他、公式サイトで確認をしてからお出かけください

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