The Ritz Carlton 東京(ザ・リッツ・カールトントウキョウ)は9年ぶり(!)2度目の訪問です。2008年の訪問『ザ・ロビーラウンジで優雅なアフタヌーンティー in ザ・リッツ・カールトン東京@東京, 六本木』では、スコーンの小ささなどに嘆いておりましたが(笑)、『前回との比較』というのもまた別の楽しみがあるものです。
実は一緒に行った友人も前回と同じ。そしてその時と同じに、また迷子になっていました…。最近は商業エリアや駅と連結した高級ホテルが多くなりましたが、このアクセスの悪さやホテルに入るときの意外な手狭間(エレベーター乗り場しかなかったり、間違ってとてもこじんまりとした裏口から入ってしまったり)は少し残念ですね。
そこが気にならなければ、The Ritz Carlton 東京(ザ・リッツ・カールトントウキョウ)は六本木駅から東京ミッドタウンにそのまま、地下通路の表示に沿って進むのが一番わかりやすいと思います。東京ミッドタウンの上に上がったりせずに、ただただ標識に沿って歩くと地階の車止め近くにあるエレベーターホールに到着します。
一気に45階まで上がると、ゴージャスな空間が目の前一杯に広がります。
空間の広さ、優雅さは申し分なし!できれば窓際(Window Side)を予約したい!
今回、私たちの席は、前回の真ん中付近の丸テーブルの席よりもずっと良い(もちろん、個人による好みはありますが)窓際の席でした。
海外旅行のついでにホテルでアフタヌーンティーをするときは、窓があるところならば必ず『Window Side(窓側)』を予約するようにしています。友人とのおしゃべり、美味しいお菓子に紅茶にスコーン、優雅な雰囲気…。それらに加えて窓の外の風景で豪華さと非日常さを楽しめます。
ゆったりした4人座れるソファ席に二人でしたので、丸テーブル席に4人でいらっしゃる方たちよりも大分ゆったりしていたと思います。今回はオンラインで申し込んだこともあり、特にリクエストはしていないのですが…2カ月も前に申し込んだのが良かったのでしょうか?(良い席から埋めて行くとして)
サービスも超豪華級。細やかな気配りでゴージャス感を満喫
アフタヌーンティーは、スパークリングから!
アフタヌーンティーは、いつものごとく1杯のアルコールからはじまります。今回のプランは『ヘヴンリーティータイム』という、オーソドックスなアフタヌーンティーセットに、赤ワイン・白ワイン・スパークリング・ジュースのいずれか一杯が付いているものでしたので迷わずスパークリングをチョイス。写真を撮るのを忘れたため、細かい銘柄を忘れましたが、スッキリとしたCAVA(カヴァ)でした。
それぞれのテーブルには担当の方がいらして(恐らく、3つのテーブルに一人)、スマートに注いでくださいます。
お茶は一人一種類+ミルクもちょっと残念ポイント
風景の良さやゆったり感(これ、結構大事です!テーブルが狭いと食べにくいし優雅さが欠ける!)にご満悦の私たちでしたが、The Ritz Carlton 東京(ザ・リッツ・カールトントウキョウ)で前回も感じた残念感…お茶(ドリンク)が一人1種類しか選べないという試練が早々にやってきました。ちょっと楽しいのが、茶葉が入ったお茶の箱セットがあり、その香りをテイスティングして選べるところ。スタンダートなお茶の種類は意外に少なくて、12種類中、フルーツやフローラル系(甘い匂いの強いもの)が4種類、ハーブ系2種類、緑茶が1種類あります。「宇治やぶきた」がとても良い香りだったので、1種類しか選べないのが本当に恨めしい!
私も友人もミルクティーが好きなので、UVA(ウバ)とENGLISH BREAKFAST(イングリッシュブレックファスト)を選びました。この時、ミルクティーにするか尋ねられなかったので、後から「ミルクをお願いします」とオーダーしたのですが、うっかりしてフレッシュ(冷たい牛乳そのまま)かスチームド(泡立てた温かいものか)かを質問するのを忘れたら…スチームドでした。
好みの問題ではありますが、温めたものだと牛乳の香りが強くなりすぎるので、できれば冷たいものでお願いしたい…。
お茶が途切れない、すばらしいサービス
紅茶は大きなポットでサーブされますが、テーブルの上には置かれません。ポットを置く台があり、そこに保温された状態でキープされ、テーブルの担当者の方が都度注ぎます。素晴らしいのがそのタイミング!2時間お茶をしていて、一度も「紅茶を注いでください」とお願いしていないのです。「空になったな」と意識することなく注ぎに来てくれるんですよね、これはすごい!
正直、私はテーブルの上にポットを置いていただいたほうが断然良いです。自分のタイミングもありますし、注いでもらうことで友人の紅茶を試すこともできません。また、「ミルクファースト」(冷たい牛乳をまずカップに注ぎ、そこに温かい紅茶を入れる)もできません。保温することで煮詰まったりもするかもしれませんしポットカバーでいいのではないかとも思います。
ただ、複数あるテーブルのゲストの様子をきちんと見て、カップが空になればすかさずスマートに注ぎに来る、そのサービスは素晴らしいと思うのです。高級ホテルでも「わざとか?」と思うほど、大きな声で呼んでもお代わりや差し湯をいただけないところもありますので、The Ritz Carlton 東京(ザ・リッツ・カールトントウキョウ)のサービスは素晴らしいと思います。
季節ごとに変わる三段トレイや豪華なペイストリーズでにウットリ
三段トレイには季節のペイストリーズと器で夏を演出
さて、お待ちかねの三段トレイです。The Ritz Carlton 東京(ザ・リッツ・カールトントウキョウ)のペイストリーズは王道の三段トレイで供されます。しかし、そこにスコーンはありません。スコーンはしばらくしてから温かい状態で運ばれてくるそうです。この「温かいスコーンが食べられる配慮」も素晴らしいですね。
カップ&ソーサーや取り分けるお皿は英国製WEDGWOOD(ウェッジウッド)の「インディア」(シリーズ名)ですが、三段トレイのお皿は、白い地に赤いナスタチウム(キンレンカ・金蓮花)が描かれています。すっきりして、赤い花なのに意外と涼し気!(失敗したのは、このお皿のメーカーを見るのを忘れたこと…後からネットで「ナスタチウム」で検索しても出てきませんでした…可愛かった…残念)
三段トレイをいただく順序(もしくは、配置されている順序)はホテルによってかなり違います。こちらでは、一番上が「セイボリー」(savory:英国式に言うと「風味豊かな食べ物で、塩味があり、スパイシーで甘くないもの」)と「スウィーツ」、次が「セイボリー」と「フィンガーサンドウィッチ」と、一番下が「スウィーツ」…と混ざっています。でも、内容を鑑みると上から順に食べていくのが良さそう。
この日の一段目は、- 季節野菜のスティック パセリディップ
- グレープフルーツジュレ フレッシュストロベリー バジルソース
です。野菜に添えられたちっちゃなトマトの可愛いこと!ジュレと共に、大変瞳に涼やかな見栄えです。パセリディップがとてもすっきりしていて美味しかった(スパークリングにも合った…)のですが、驚いたのがグレープフルーツやストロベリー味のするグラスの底に、ちょっと塩気のあるバジルソースが入っていただことでしょうか。
これ、意外に美味しくて、酸味がありつつも甘いジュレの後に最後にちょっと口直し的な感じで、機会があれば真似してみたいアイデアです。二段目は、
- フォアグラムース ピーチミントの香り
- スモークサーモンのコンフィ エストラゴン ディル
- トマトのマリネ バジル風味
- ハム&チーズのサンドウィッチ
- 彩り野菜とコリアンダーの生春巻き
私の一番のお気に入りはフォアグラムースです。上品すぎるほど少ないですが、これまたお酒に合いそうな(すでに、スパークリングは飲み干しておりますが)。スモークサーモンのコンフィは「これでもか!」と言うぐらい美しくきまっているし、生春巻きはコリアンダー風味で、そこここに清涼感を覚える組み合わせになっています。
一番下はどれも甘いもののラインナップです。- ミントチョコレートシャンティ グアナラガナッシュ ブラウニー
- ラズベリータルト レモンバーベナクリーム
- ピスタチオフィナンシェ ローズマリーヌガー
- フロマージュクリュ マンゴーパッションコンポート カフェライムリーフ
とはいえ、名称を見ればわかる通り、こちらもすっきり・さっぱりの演出がされています。どれも超小ぶりですので、残さずいただきました。
小ぶりスコーンは、クロテッドクリームと選べるジャムで
さて、スコーンですが…1段目のトレイが空になるころにやってきました。1段目と差し替える形でセッティングされたのですが…食べる順番が違えば、違うところにはめるのでしょうか?でも、温かいスコーンなので、一番上が良さそうですね。
The Ritz Carlton 東京(ザ・リッツ・カールトントウキョウ)のスコーンは、大変小ぶりです。直径3cmほど。以前来たときと同じくプレーンとレーズンの2種類で、クロテッドクリームとハチミツ、ジャムと一緒にいただきます。これまたジャムのバリエーションがかなり増えていて(恐らく。このように選んだ記憶がないので)びっくり。12種類の中から一つ選択します。
私は大好きなフィグ(いちじく)のジャムを、友人はレモンカードをそれぞれ選ぶと、担当の方が片方にクロテッドクリームが入った小鉢のセット(真ん中にハチミツのボトルが置いてあります)のもう片方にそれぞれのジャムを入れて、テーブルに置いてくださいます。
クロテッドクリームは残念ながら量が少なめ。どうやって食べるか…好みで必要な量は異なりますが、大抵私はスコーンを横に2つにナイフで切って、クロテッドクリームを必ず塗り、ジャムやハチミツなどバリエーションを変えて一つあたり二つの味を楽しみます。なので、クロテッドクリームの消費量がかなり多い!そして、日本でいただく限り仕方がないのかなぁ…と思う「クラスト」無し*です。
スコーン自体は少し甘さのある、サクッとしてはいるものの軽すぎることなく、結構密度がある感じです。クロテッドクリームが少ないことに残念感を持ちつつも、この味付けならあまり付けすぎないほうがいいのかな…と思いました。試しにハチミツも開けて(瓶ごとなので勿体ないなと思いつつ・笑)食べてみましたが、かなり甘みが立ちます。
*クラスト
クロテッドクリ-ムを創ったとき表面上部にできる、ちょっと金色っぽくシャリシャリとした膜の部分です。美味です。英国のデボンなどでクロテッドクリームには必ずと言っていいほど、あります。
国内では指折りのアフタヌーンティー。とにかく豪華さ・優雅さを味わいたいならおススメ!
さて、お茶やクロテッドクリームのことで『残念感』など言って参りましたが、これはあくまでも、本場英国と比較しての話であったり、私の好みであったりの話です。
全体のインテリア、余裕のある空間、清潔感、ゴージャス感は9年前と変わらず。そしてスタッフの方の対応は以前よりもランクアップした感じがあり、大変素晴らしいアフタヌーンティーが体験できることは間違いありません。
とにかくお茶が好きなので、お茶の種類が替えられないというのは私たちにはネックではあるのですが、興味を持たれたら早めに予約して、良い席で楽しんでみてください。そして、是非こちらを訪れるときはオシャレを。最近はドレスコードに沿っていなくても断っている現場を見たことがありませんが、こんな贅沢な空間、オシャレしないと勿体ない!
ザ・リッツ・カールトン東京・ロビーラウンジのアフタヌーンティー私的評価
- 本格的度
- ★★★★☆お茶・クロテッドクリームが残念ポイント
- 居心地
- ★★★★☆紅茶のサーブが私好みでは無かったので
- スコーン・食事
- ★★★★☆とにかくお洒落で美味!スコーンが若干残念
- お茶・飲み物
- ★★☆☆☆茶葉が替えられないので
- リピーター度
- ★★★★☆美しい三段トレイは季節ごとに楽しみたい
ザ・リッツ・カールトン東京・ロビーラウンジのアフタヌーンティー情報
- 公式サイト
- The Ritz Carlton 東京(リッツカールトン)ロビーラウンジ
- ネット予約
- 【一休.com】でカンタン予約
- ドレスコード
- カジュアルエレガンス(ジーパン、スニーカー、サンダル、Tシャツ、トレーナー不可)
- 茶葉変更
- 無し ※一人1種類のみ(差し湯あり)注いでいただくのでシェアできず
- スコーン
- プレーン×レーズン各1つずつ(小ぶり)
- クロテッドクリーム
- 有り ※柔らかめ・少なめ・クラスト無し
- 住所
- 〒107-6245 東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン
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