『アフタヌーンティー』は『Afternoon Tea』と書きます。日本では飲食店の『Afternoon Tea』や飲料水の『午後の紅茶』をイメージするかもしれません。
アフタヌーンティーは、1840年代に英国(イギリス)ではじまったお茶に関する習慣です。英国では夕食が午後8時を過ぎるのが一般的であったため、ランチと夕食の間に小腹を満たすためにはじまり、そして貴族から一般家庭まで、さまざまな午後のお茶の時間として進化してきました。
アフタヌーンティーの歴史
アフタヌーンティーの一般的な様式
現在知られるアフタヌーンティーには、フィンガーフードであるサンドイッチ、フルーツのジャムとクロテッドクリームをたっぷりとのせたスコーン、ケーキなどのスイーツが供されます。しかし、アフタヌーンティーがはじまった頃はスコーンは無く、1900年代になってから登場したと言われています。
たっぷりのフードと共に提供されるのは温かい紅茶です。英国では1650年代から親しまれている紅茶は最初は薬として、そして富を生み出す貿易品として英国の歴史や貿易を語る上ではなくてはならない飲み物です。
アフタヌーンティーは、当初は社会的な階級が上の家庭での(特に女性の)社交の場であったと言われています。英国のビクトリア女王(在位1837年6月~1901年1月)がアフタヌーンティーのお茶会を開催したこともあるそうです。さぞかし豪華絢爛なティータイムであったことでしょう。
今日の英国でもアフタヌーンティーの習慣は生きており、一般家庭でもお休みの日に友人を招いて催したり、誕生日やお祝い事のイベントにも利用されます。英国中のカフェやティールームで「アフタヌーンティーセット」や少し規模が小さめの「クリームティーセット」を楽しむことができますし、有名なホテルではゴージャスなアフタヌーンティーを体験することができます。