『ブリューインバー 主水(モンド) 銀座醸造所』は、2015年からお店に併設されている醸造施設でクラフトビールを作っているブルーパブです。元は銀座で30年続いた老舗バーなだけあって、なかなかの雰囲気を持つお店です。2、3年前にタイミングが合わず入ることがかなわず、先日女性醸造家のバレンタインイベントで久しぶりに思い出し、行ってきました。
週末の歩行者天国を少しだけ離れて、静かな空間へ
銀座の中央通りを3本ほど築地方面に入ると、『ブリューインバー 主水(モンド) 銀座醸造所』の小さな看板のあるビルがあります。
看板が付いているのは地下に降りる狭い(本当に狭い!)階段の入り口付近。よく見ないと階段があるのもわからないかもしれません。一人が通るのがやっとのその階段を一番下まで降りると少し開いた重厚な扉がありました。
銀座のバーって感じ!な店内、そして醸造所へ
入ってすぐはあまり奥行きがないように見えるのですが、首をくっと左側に向けると、立派なカウンターと意外と広い空間が広がっています。
土曜日のオープンと同時に入ったので1番乗り。鞄からいつもの通りカメラを出して座りながらカウンターの中の人(マスター)に「写真を撮っても良いですか?」と質問すると、「もちろんです!」と明るい声が返ってきました(もう、これだけで嬉しい)。
しかも「クラフトビールがお好きなんですか?」と会話がつながり、その流れで醸造設備を見せていただけることに。
マスターに連れられて奥にある扉をくぐります。そこには『銀座醸造所』の小さくて素敵な看板と、お行儀よく並んだ銀色のタンクが。
「地下の割に天井が高かったので出来たんですよ。足元も水回りをしっかり作ることができました。」とマスター。2015年にベトナムに渡ってしまった(!バーをされているそう)バーテンダーの師匠である先代から引き継ぎ、ブリューパブとしてリニューアル。準備に時間をかけ2017年に醸造を開始したそうです。
醸造所内で作業の手を止め、付き合ってくれたのはブルワーさん。天王洲にあるT.Y.HARBOR BREWERYでビール造りの経験を詰まれ、その後、クラフトビール好きなら絶対知っているようなブルワーの立ち上げにもかかわった超ベテラン醸造家です(またの名を「ホップの妖精」と言うらしい・笑)。
「小さいタンクで造るビールだからこそ、色々なことができるんですよ」と笑顔で話してくださいました。
しかし、銀座ですよ(いくら大通りから少し入っているからって)。なかなか敷地面積を考えると贅沢なクラフトビールのようです。
カウンターに戻って、クラフトビールをいただきます!
実はこの日、先日、『スモークビアファクトリー なまちゃんブリューイング』でも飲んできた女性醸造家のバレンタイン企画「2019 VALENTINE TOKYO WOMAN BREWERS!」のときのビールが残ってないかなぁ…なんて淡い期待をして行ったのです。
残念ながらそれは無かったのですが話の流れで「女性5人で作った」という企画ビール、『ライ麦畑のバレンタイン』(Distant Shores Brewing)をいただきました。ハーフパイントです。
スパイシーなRed Rye IPAなんですが、IPAらしい苦味もありながらRyeらしい甘みも(クラフトビールはハーフパイント800円、USパイント1,200円、UKパイント1,500円です(すべて税抜価格))。
お客さまがほかに居なかったので醸造長さんも出てきてくださり、一緒にクラフトビールを造り始めた頃の「守り」の話であったり、3月にあるイベントの話などをしていただきました(因みに、私の後に来られたカップル、アメリカ人のお一人さまも醸造所見学をしていました。空いているときにくる特権ですね!)。
1杯目にオリジナルビールを飲まない…という大失態をしましたが(笑)、2杯目からは7種類あるオリジナルビールの中から頂きます。看板ビールだという『Origin』(オリジン)はハンドポンプなのでサージングの儀式も楽しみながら。スッとのどを通るイングリッシュ・ビターです。
- Origin [銀座醸造所] English Bitter
- Hard Clam Stout [銀座醸造所] Stout
- Calypso Golden IPA [銀座醸造所] American IPA
- Biere de Garde [銀座醸造所] French Saison
- Europian SMaSH IPA [銀座醸造所] Belgian IPA
- New England IPA [銀座醸造所] NIPA
- Brut IPA [銀座醸造所] IPA
面白いなぁと思うのが、お店によってアルコール度数やIBU(苦み)を明示したりしなかったりなんですが、『ブリューインバー 主水(モンド) 銀座醸造所』では「SRM」という色度数の単位がIBUと共に各ビールの説明に添えられていました。
個人的には、IBUはアテにならない(「IBU2000」というのを飲んだ時にもさほど…)と思っているので見ないし、悪酔いしないためにアルコール度数は目安として欲しい…なんて話をしながら、3杯目。
なんと牡蠣ではなく、ホンビノス貝を使ったという『Hard Clam Stout』(ハードクラムスタウト)。もちろん、ホンビノス貝は沈んでいません。
癖のない、甘み控えめなスタウトでした。
フードはフレンチ出身のシェフが腕をふるう、パブフード
ポップコーンが結構あったのでどうしようかな…と思いつつ、この日選んだフードは2皿(これがお昼ご飯)。
フレンチ出身のシェフが作るガランティーヌ(取り除いたり、詰めたり、とにかく手間のかかる料理!)はホタテが効いてて、それがまたクリームエールのソースの独特な風味に合います。トリュフがきちんと視認できるのに驚いたり(笑)!
右側にある赤いふが入ったような黄色いキャベツ(名前を聞いたのに忘れました…)は甘味があって、これまた美味しい。
当然、こちらもいただきます。『フィッシュ&チップス』は嬉しいハーフサイズ(800円税抜)。上に散らしてあるゴボウのフライが良いですね。パリパリしていて香ばしいので手でつまみながら…ビールが進みます!
仕入れによってお魚は変わるそうですが、この日は王道のタラでした。いつもの如く泳ぐほどモルトビネガーをかけていただきました。切り身が小さかったからかあまり脂はのっていなかったけれど、チップスも含めて良い揚げ具合でした。
少し事情があり何年も行こうとしなかった『ブリューインバー 主水(モンド) 銀座醸造所』でしたが、とても楽しめました。用事があって3月第2週にあるイベントには参加できないのが残念ですが、土曜日に14時から開いているのはとても嬉しい!
醸造所見学もありがとうございました!また来ます!
BREWIN’BAR MONDE-主水-銀座醸造所の私的評価
- おひとりさま度
- ★★★★★シックな静かな空間です
- カウンターの居心地
- ★★★☆☆奥行きが広くて艶々!まさに銀座のバー
- ビールの種類
- ★★★☆☆オリジナルビールは7~10タップほど
- お料理
- ★★★★☆お洒落なパブフードを楽しめます
- Fish&Chips
- ★★★☆☆ごぼうが美味しい!
- リピーター度
- ★★★★☆銀座でしかも、14時から開いているのが〇
BREWIN’BAR MONDE-主水-銀座醸造所の情報
- 公式サイト
- BREWIN’BAR MONDE-主水-銀座醸造所
- ネット予約
- ネット予約は食べログで
- タップ数
- 14タップ
- 本日のビール
- (Facebookありますが、毎回は載っていません)
- ハッピーアワー
- 無し
- ひるビ(昼飲み)
- 可(営業日は14時から)
- 晩酌セット
- 無し
- テイスティングセット
- 有り
- グラウラー(Growler・グロウラー)対応
- (要問合せ)
- カウンター
- 8席/全44席
- 電源(コンセント)
- 無し
- ライティング
- 暗め
- チャージ/御通し
- 17時以降500円(税抜)
- 禁煙/喫煙
- 禁煙
- 住所
- 東京都中央区銀座8-11-12 正金ビル B1
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