山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)

【京都】山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)著名人縁の老舗料亭で、紅葉を楽しみながら麦飯とろろ膳@京都, 左京区

山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)
山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)

山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)お茶屋の入り口も色づいています

「京都でお昼は何を食べよう?」と検索していて見つけた『山ばな 平八茶屋』(やまばな へいはちちゃや)。何が惹かれたって、かの魯山人の名前が出てきたこととお庭があったことでしょうか。

夜行バスで朝の6時頃京都駅に到着し、そこから朝食を食べに行ってからあとは紅葉が見られそうなお寺を二つ周り…本当は3つ行くつもりだったのですが足が疲れ、時間に余裕もなさそうなので…予約よりも大分早い時間にお邪魔してしまいましたが、快く受け入れていただきました。

400年の歴史があるだけある、時代劇に出てきそうな道路に面した古い建物は、かの昔からそうであったのでしょう、静かにそこに佇んでいます。

山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)

山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)こちらは母屋。どこに新撰組の刀傷、あったんだろ~!!(後悔、後悔、後悔!)

なんとなく知っている人多数?!著名人と縁のある京都のお茶屋

瑞巌山 圓光寺(ずいがんざん えんこうじ)の超キュートなお地蔵様

瑞巌山 圓光寺(ずいがんざん えんこうじ)の超キュートなお地蔵様

安土桃山時代からそこにあったという『山ばな 平八茶屋』(やまばな へいはちちゃや)は、京都の中心地から少し外れた、鴨川が2つに分かれた右側の高野川のほう…左京区にあります。近くには紅葉や庭園で有名な『修学院離宮』(抽選に漏れて入れず)や、私の今回の京都旅行の一番の目的であった『圓光寺』があります。

「左京区でランチが食べられる料亭」を探していて目に留まった『山ばな 平八茶屋』(やまばな へいはちちゃや)は、名前の通り「料亭」ではなく、街道沿いにあ小さな茶屋であり、京に出入りする旅人が気軽に立ち寄って名物の『麦飯とろろ』を食す庶民的なお店であったろうと思います。

でも、歴史があるってすごい!(笑)

山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)

山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)バス通りから

江戸後期の儒学者である頼 山陽が立ち寄ったと日記に残していたり、岩倉具視が出入りしていて新撰組が嫌がらせに来た時の名残(刀傷)が母屋に残っていたり(見るの忘れました!!)、明治の文豪である夏目漱石が正岡子規と来たことがあり、小説『門』にこの茶屋が登場しているなど。

私が一番惹かれたのは、画家であり陶芸家でもある北大路魯山人が出入りしており、書や器が残されているという点でした。もちろん現在ではそれらは家宝のため、一般客が見ることは叶いませんが、当時の状況に思いを馳せつつ食事するなんて、素敵だなぁと。

名物「麦飯とろろ」の前に。まずは炊合で日本酒なぞ

山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)

山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)ゆったりしたお座敷

『山ばな 平八茶屋』(やまばな へいはちちゃや)のランチタイムには、季節の懐石料理も人気のようですが、おひとりさま、かつ初めてなので名物『麦飯とろろ膳』をいただくことにしました。

お造り付きや揚物付きもありましたが、京都では何よりも色々なお店に訪れてみたいので、一番シンプルな3,500円(税抜)のものを事前に予約しておきました。

お店には旅行者というより、家族のイベントや久しぶりの友人との会食といった風情の大人のグループが多かったようです。個室(完全な個室でないところもありますが)はそういった人たちがおり、少人数で『麦飯とろろ膳』を事前に予約した私は大部屋(?というのかな)でした。

と言っても、かなり広い部屋で4人掛けの席だったため、驚くほどゆったりだったのですが(笑)

山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)

山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)麦飯とろろの前の炊合など

『麦飯とろろ膳』には、取肴・焚合・猪口三種が付いています。「何かお飲みになりますか?」と尋ねられたので、京都の日本酒があれば…と返したところ、「『司牡丹 船中八策』というのがありますよ。三合になりますがよろしいでしょうか?」と。

山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)

山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)司牡丹の船中八策

『船中八策』って龍馬由来なのに京都なのね…と思って後で調べたら『司牡丹 船中八策』は高知のお酒になってました。え~!!!

値段聞かない私も悪いですが、三合で2,000円っていうのも元の値段から考えたら…飲み物といえどメニューはきちんと出して考える時間を与えて欲しいですね。こういうところは料亭風(笑)値段よりも京都のものじゃないというコトが、この日の私にはこたえました(笑)

とはいえ、辛口ですっきりしたお酒で、野菜の煮物などの優しい味のつまみと合わせて、とてもリッチな感じ。大好きな部類の日本酒…もういいや、高知でも(笑)

窓から紅葉を眺めながら、ゆっくりと「麦飯とろろ」。最後はお庭も楽しむ

山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)

山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)名物の麦飯とろろ

お酒が飲み終わった頃、麦飯とろろとお吸い物、お漬物が出てきました。

とろろは味がしっかりしていて(たまに薄くて美味しくないのありますよね~)、薄味のお吸い物・お漬物と合わせて、お酒が入った胃袋に大変優しい味わいです。

山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)

山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)最後は水物で〆て

最後の水物は、柿と洋ナシに白ワインのジュレをかけたシンプルなものでしたが、これがまたさっぱりとして美味しかった!

麦飯にかけるとろろ自体は、結構いろいろなところで食べられますが、大きな窓から紅葉を眺めならゆっくりと食べることができたのが良かったです。食事を楽しむというよりも、この日の一軒目同様、体験を味わうといった感じでしょうか。

飲み物が想像以外に高かったことや、となりの女性の集団が妙にハイテンションで煩かった(食事が運ばれ始めたら静かになりましたが、ワイワイ言いながらこちらの部屋まで写真を撮りにきたり。同年代だけに騒々しさにびっくりしました)など残念な点はありましたが、特にお隣さんに関しては運としか言いようがないので仕方がない(笑)

最後はバスの時間までお庭を見せていただきました。

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山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)部屋から見えた紅葉

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山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)お庭を少し散歩しました

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山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)鹿威しの音が響いていて

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山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)11月中旬だと、紅葉もはじまったばかりのようです

色々ありましたが、祇園界隈とは違った京都を楽しむことができて良かったです!

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【京都】山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)の私的評価

おひとりさま度
★★☆☆☆早い時間だったこともあり、落ち着いて食事できました
カウンターの居心地
☆☆☆☆☆カウンターはないようです。席の希望は当日空いていたら
料理
★★★☆☆歴史や雰囲気などを合わせて楽しむ感じ
飲み物
★☆☆☆☆メニューもっていらっしゃらなかったのが。また日本酒の料金設定が高めのような
リピーター度
★★☆☆☆場所柄何度もというわけには行きませんが

【京都】山ばな 平八茶屋(やまばな へいはちちゃや)の情報

公式サイト
山ばな 平八茶屋
禁煙/喫煙
(未確認 卓上に灰皿はありませんでしたし、煙くはなかったです)
住所
京都府京都市左京区山端川岸町8-1
京都府京都市左京区山端川岸町8-1

こちらの情報は記事作成/更新時点のものです。休日・営業時間・その他、公式サイトで確認をしてからお出かけください

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