子供の頃から東京近郊に住んでいる方なら一度は行ったことがあるのではないでしょうか?私自身は記憶にはないのですが、小さい時に行ったことがあるそうです。
そんな自然に溢れた御山でも、呑兵衛の目的地は「高尾山のビアガーデン」!ケーブルカーの終着駅近くの建物が期間限定『高尾山ビアマウント』になり、とてもお得な食べ放題&飲み放題だと人気です!
もう何年も前から行ってみたいと思っていた、そしてなぜか行かなかった高尾山ビアマウントにやっと行ってきました。
暑い夏の日は大混雑?!山の中腹で飲む冷たいビールは大人気!堅実派は団体予約で
高尾山ビアマウントを知っている人に感想を聞くと色々な評価が出てきます。「昔よりフードが良くなったよ!」「いやぁ、自分が行ったときは食べ物がね…」といった、食べ物に対するコメントが多いですが、次に多いのが混雑具合。
夏の暑い日に、山でちょっと汗をかいたあと冷たいビールは美味しかろうとは思うのですが、特に土日は日中から混んでおり、整理券が配られることもあるそうです。せっかく飲む気満々で行くのに、ちょっとでもおあずけになってしまうのは辛いですよね。そこで今回は、「並びたくない」という参加者も多くいたので、『団体予約』をしました。団体予約用に割り振られている場所の予約なので席は選べませんし、埋まってしまうこともあります。
私は1カ月半前以上余裕をもって電話をしましたが9月の最後の土曜日は取れませんでした。ちょっと細かい条件がありますが、もし大勢で確実に行くならおススメです。
人数が少ない、もっと早い時間に利用したい場合は『高尾山グルメ』というサイトで、混雑状況を確認しつつ、GO!
高尾山ビアマウント 団体予約の条件
- 期間
- 期間中全日
- 人数
- 10名以上(人数の変更・キャンセルは3日前まで)
- 予約可能時間
- 平日 15:30 ~ 21:00
土日 17:30 ~ 21:00
公式サイトには「祝」も入っていましたが、電話したら「祝」はダメと言われました - 時間制限
- 2時間
- 予約方法
- 指定ホームページ、もしくは電話
歩くのか、乗り物にのるか。それが問題だ!(今回は1号路を歩いてみました)
高尾山ビアマウントに行くとなると、一番の問題は「どうやって、そこまで行くか」ではないでしょうか。友人・知人に尋ねたりブログも色々読みましたが、人によりかなり意見が異なります。
「高尾山ビアマントまでの道は楽勝だよ。」「いや、結構きついよ」
「大したことないけれど、一応山だから歩きやすい靴と、雨具は持っていきなさい」
「リフト(エコーリフト)は意外に楽しいよ!特に下りがスリリングだよ!」
実は一番惹かれたのは、スリリングだというエコーリフトだったのですが、残念ながら下山はリフトが終わっている時間なので、選択肢は1号路を歩いて登るか、ケーブルカーで一気に上がるかの二択になりました。
私は運動は得意ではないし体力も自信がないのですが、自然の中を歩くのは大好きだし楽勝というし…と、今回は1号路(の半分。高尾山ビアマントは中腹にあるので)を歩くことにしました。
Let’s Try! 高尾山口駅から高尾山ビアマウントへ
高尾山口駅は改札がひとつしかありませんので、改札を出たところで友人たちと待ち合わせ。正面に高尾山口駅から高尾山山頂までの案内図(大きな看板)があるので、それに向かって右手(改札を出たままの向きで右手)に進みます。
途中、お土産や買い食いができるお店が並んでいて、「こんな雰囲気で歩くのいいね~。」なんて和やかなムードでスタートしました。すでに16時半を過ぎていたため下山してきた人たちと多くすれ違います。
楽勝ムードが全員に広がっています。
2分ほど歩くと、少し開けた広場のようなところに出ます。左手には、ケーブルカーの駅と思われる大きな建物が見えます。この場所からでは見えませんでしたが、もう少し右側にはエコーリフト乗り場へ続く道があったのかもしれません。
正面にはそのまま、一号路に続く道が見えます。
少し傾斜は出てきましたが、きれいに石が敷き詰められた通りのため歩きやすく、観光地っぽい雰囲気もあります(まだまだ、みんな笑顔です)。
一号路の入り口と思わしき、緑道の入り口に到着しました。ブログなどの情報では、だいたい徒歩40分から50分で高尾山ビアマウントまで行けるようです。すでに9月も下旬であり日が傾いてきているため、緑に覆われた道の向こうがすごく物寂しい風景に見えました。
もちろん、あちら側からこちら側に歩いてくる下山の方もそれなりにいます(でも、ケーブルカー駅から出てくる人たちの比ではありません。思ったよりも空いています)。
一番気になったのは、「山火事注意」の横断幕でしょうか。なんとなく、これをくぐって始まるというのが…不吉な予感がします(別に山火事の心配をしていたわけではありませんが)。
緑に覆われた山道は、歩きやすく舗装されています。左手には斜面があり、色々な草花が茂っています。右側は少し開けていて、そこから別の景色が見えたり、風が吹いていたり。すくすく育っている水引(赤い小さな花)とか、ちょっと夏バテ気味の山アジサイなどを見ながら歩いていたのですが、もともと7人で歩き始めた30代・40代グループが、それぞれのペースごとに段々と分割されていきました。)
先頭を歩く私は(幹事だから先に行かなきゃ~とか思っていたので)、一緒に歩いてくれる女性と最初はにこやかに話したりもしていたのですが段々と無口になり。口から出る言葉は、「疲れた」「まだかな」「ちょっと甘く見ていた」ばかりになります。
写真を撮ることすら忘れていました。
途中、展望台の分岐点で出会った下山カップルに「あと、どれぐらいですか?」と質問したら、まだまだ驚くほどあるんじゃないかと思わせるような答えが返ってきて不安になったり。
「暫く行くと最大の関門がある」という台詞に、「それはここだろうか?」「いや、これぐらいではまだだろう」と心の中でつぶやきなら(すでに相棒との会話はほとんどありません)、私たちよりきつそうな女性のグループを追い越して一心不乱にただ、足だけを動かしていく…。
さらに傾斜がきつくなった道をしばらく歩くと、左手下にエコーリフト乗り場が見えます。少し元気が回復!
丁度その時、17時を知らせる音楽(よく覚えていないのですが、「夕焼け小焼け」だったような)が流れ、「リフトの終着駅があるのだからすぐのはずだ!」とお互いを励まし、そしてやっと見えましたよ!すごく高い位置にある高尾山ビアマウント!
結局、先頭の私たちは35分程度、一番後ろにいた女性の二人組は45分弱で高尾山ビアマウントに到着です。汗でシャツの色が変わってしまった男性も。 登ってみての共通の感想ですが、「思っていたよりもきつかった」「甘くみていた」「涼しくなっていて良かった」「晴れていたらもっと辛かっただろうな」など、散々なものばかりです。途中で、ここで誰かが動けなくなったらどうしよう…ビバークできないから上まで行って助けを呼ぶしかない…なんて考えてもいましたし。
もちろん、体調や体力の差はありますが、かなり傾斜がありますので歩きやすい靴・動きやすい服装は必須です!タオルや水分、それと「低くても山」ですので、雨具と防寒着は必ず持っていきましょう!
そして、日頃あまり運動をしていない方は、覚悟して登りましょう!私がとても辛かったのが、数時間前にすでにクラフトビールを2杯飲んでいたからか…は、不明です。
アンドビール(&BEER)その2:クラフトビールとスパイスカレーで、爽やかな昼飲み体験@東京, 高円寺
お金を払うところが大混雑!その後に待っているのは食べ物争奪戦
思っていたよりも早く到着したため、ケーブルカーの駅を抜け、高尾山ビアマウントの入り口近くにあるベンチのエリアでエコーリフト組と合流。高尾山ビアマウントに続く階段を観察していたところ、あまり並んでいる人はこの時点ではいませんでした。
歩いて登ってきたメンバーにも、なんとなく元気が戻ってきたのでストレッチをして翌日(か翌々日)に来るであろう、筋肉痛に備えたりしていました。
予約していたのは団体予約スタート時間の17時半からだったので、悠長にしていたら…5分前には長蛇の列。予約組が一斉に並んだため狭い階段は大渋滞に!
できれば、男性の人数、女性の人数(また子供たちの人数)を計算して、お金を集めておき、17時半予約は殺到するので10分前には階段に並ぶといいですね。
以下、攻略のための備忘録。
- Suicaは使えますが、現金との併用はできません。クレジットカードは使えません
- 一人ずつ支払うことはできます(が、団体の場合時間がかかります。集めておいたほうがスマート)
- チケットを人数分もらいます。遅れている人がいる場合は先に支払いを済ませておき、受付で予約者名を言うことで席まで案内してもらうことができます
- チケットに開始時間がレコードされます。そこから2時間で出る必要があります(席を立ちあがって出口に行けばOK)
- チケットにはお皿と最初のビールの引き換え券がついていますので、それぞれの窓口でさっと出しましょう(パンチングされます)
- チケットは時間確認のため(延長料金の徴収が必要かどうかの判断をする)出るときに回収されますので、最後まで大事に持っている必要があります
- お皿とビールのグラスは汚れれば変えてくれますが、今あるものと引き換えになります(一人一つしか持てないようになっている)
しかも、一度に多くの同じメニューをとってしまう人がいるため、順番は来たものの何もないということもありました。
焼き鳥がすごく美味しそうだったのに、お皿に大量に積んだ女性が、焼けたものからまた上に積んでいくものだから…結局、待ってもなかなかもらえそうにないので、諦めて、すぐに取れた焼きそばだけ手にして戻りました。
大勢で楽しむときの攻略備忘録は…。
以下、反省を込めた攻略法です。- まずは乾杯したいから、フードが混んでいる場合は飲み物だけとって席に戻ろう!(と、みんなで決めておこう)
- 席に戻る前に、ざっとどこに何があるかを(見れたら)見ておこう!
- 一度乾杯してから、誰が何を取に行くか決め、分担してフードをGETしよう!
最後のひとつ、これに尽きます。その方が一人一人の時間に無駄がなく、余らせてしまうことも無いでしょう。
フードの感想としては、結構色々な種類があるなーですね。お鍋もあるし、ピザもあるし、野菜も炭水化物もある。ただ正直、飲むのが忙しかったのであまり食べませんでした。私は並ぶのに疲れてしまったため、餃子だけをたくさんお皿に載せてあとはそれを食べながら、みんなのを少しつまませてもらいながら、とにかくビールを飲んでいました。
幻のビール「マルエフ」?!に思いがけず出会う!充実したビール&飲み物メニュー
さて、高尾山ビアマウントのビアガーデンとしての素晴らしい点は、何と言っても飲み放題ビールの豊富さです。
- アサヒ スーパードライ
- アサヒ ドライブラック
- アサヒ 樽詰生ビール
- ハーフ&ハーフ
- サントリー プレミアムモルツ 香るエール
- ハートランド
- キリン 一番搾り
- ハイネケン
私は知らなかったのですが、この「アサヒ 樽詰生ビール」は「スーパードライ」の前に作られ、ほぼ販売されるのが決まっていたらしいのですが、会社の方針が変わりよりキレのある「スーパードライ」にその場を譲った、幻のビールと言われているそうです。
現在は大阪の吹田工場でのみ作られており生産数が限られているので、「幻の樽生」とのぼりにも書かれているとか!
ビールファンがすごく興奮していたので、私も結局2杯いただいたのですが、確かに「スーパードライ」のような爽快感優先!みたいなキレはないのですが、コクもあって私の好みでした。
ビールの他にも日本酒の熱燗や紹興酒のお湯割り(涼しくなってきたため大人気!)、グラスをカップに交換すればコーヒーも楽しめます。(もちろん、デザートもあり)
クラフトビアフェスティバルも開催!さて、人気のほどは?
ところで、丁度イベントになっていた「クラフトビアフェスティバル」ですが、正直あまり飲んだ方はいないのではないでしょうか?
私のグループも普段からクラフトビールを好む人たちが多かったのですが、あまりにも飲み放題のビールが充実しすぎていて、5グラスで1,000円のクラフトビールには手を出しませんでした。 私は、スプリングブルワリーの「on the cloud」が飲みたかったので売り場に行ってみると、看板は「5グラス 1,000円」しかなかったのですが、「1グラス 200円」もあるとのことでした。当日のラインナップはこんな感じ。
- 富士桜高原ビール ラオホ
- 富士桜高原ビール ヴァイツェン
- ふじやまビール デュンケル
- ふじやまビール ピルス
- スプリングバレーブルワリー 496
- スプリングバレーブルワリー on the cloud
私が注いでいただいている間も、「え、これは飲み放題じゃないの?」と諦めた方が多かったので「1グラス 200円」はその対策だったのではないかと思います。
でも、「on the cloud」、瓶より美味しかったですよ!
さんざん食べて、飲んで。2時間きっかりで席を立ち(20分前、5分前にみんなにアラートだしてました)日本一の急勾配を誇るケーブルカーで、山中を後にしました。※ケーブルカーのチケットはSuicaで購入できますが、Suicaで改札を通ることはできません。
2時間の飲み放題、普通にレストランなどであればさほど短いとは思わないのですが、今回は結構短く感じました。
フードに並んでいる時間、ビールに並んでいる時間、これを如何に短くするかがポイントですね。そして、この日は日曜日だったこともあるのでしょうか。17時半以降も10名程度の団体なら入れる空席が何カ所かありました。
私個人は、フードは思いっきり楽しんだ!とは言い難いですが、紫色の夕闇でテンションを上げ、高尾の街の夜景を見ながら美味しいビールを好きなだけ飲む、というのは本当に良い時間でした。
また、来年も行きたいです!
…でも、二度と歩いては登りません!!(死に物狂いで登ったのに、ケーブルカーで降りるのは6分!)
高尾山ビアマウント(ビアガーデン)の私的評価
- おひとりさま度
- ★☆☆☆☆
- カウンターの居心地
- ★★☆☆☆実は通路にちょこっとあるんですよね。夜景もきれいな場所があるしカップルなら楽しいかも!
- ビールの種類
- ★★★☆☆飲み放題でこれだけのラインナップは素晴らしい!
- お料理
- ★★★☆☆味は悪くないし、子どもが喜びそうなものも…でも、オペレーション的に…
- リピーター度
- ★★★☆☆来年、また行きたいです!でも、絶対にリフト使います!
高尾山ビアマウント(ビアガーデン)の情報
- 公式サイト
- 高尾登山鉄道;高尾山ビアマウント
- 期間
- 6月中旬頃~10月中旬頃
- 入場料
- 食べ放題料金(男性3,500円、女性3,300円(未就学・小・中学生料金もあり)
- 禁煙/喫煙
- 会場内禁煙(喫煙スペースあり)
- 住所
- 八王子市高尾町2205 高尾山海抜500m地点
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