確か、クラフトビールの知名度がまだまだ低い頃、滅多に行かないエリアに仕事ででかけ、帰りに喉が渇いたのを潤そうとふらっと入ったお店でいただいたのでした。
当時から好きだったギネスとは違って、フルーティーで爽やかな飲み心地に驚いたのを覚えています。
可愛いフクロウのラベルはすぐに覚えることができ、一時期はかなり好んでこの『常陸野ブルーイング』のクラフトビールを楽しんでいました。そんな常陸野ブルーイングが自社クラフトビールを世界に発信すべく始めた「常陸野ブルーイング・ラボ」の2軒目は、東京の玄関口、東京駅八重洲口の大きなテラスにあります。
私は有楽町や銀座によく出かけますが、この日は少し涼しい天気の良い日ということもあり、ビールをより美味しくしようと有楽町方面から大通りを歩いて行きました。
ふらっと立ち寄りやすいガラス張り&スタンドタイプ
銀座から外堀通りを北上すると視界が開け、近代的に変化した東京八重洲口が広がります。「広がる」という表現がぴったりなのは、大きく羽を南北に広げたような屋根があるからでしょうか。そしてその下には、広いテラス(通路程度だと思っていましたが、とんでもない!)が設置されています。
建物の中に入ればどこかにエレベーターかエスカレーターがあると思いますが、私は一番南にある階段から3階分ぐらいでしょうか、テラスに上がって行きました。驚いたのはその広さ!そして、人の居なさ!(笑)
ここに来るまでの歩道にはそれなりに人がいて、歩くのが早い私にはちょっとイライラするようなシチュエーションもあったのですが、雲泥の差です。壁面にグリーンカーテン(のようなもの)やベンチがあるので、ちょっと休憩することもできます。結構な穴場ではないでしょうか。
この調子だと意外と空いているかしら・・・なんて期待しながらとにかく歩く!無言で歩く!
そして遂に北の端(に近いところ)にある『常陸野ブルーイング・ラボ TOKYO STATION』に到着しました。
ガラス張りの店舗は奥行きは浅く丸見えなので、4人用のソファ席で談笑する女性グループや、こちら側に向かって並ぶ、ハイスツールの2人テーブル席にいるカップル、奥の壁に向かったハイスツールのカウンター席、手前にあるガラスに向かった低めのカウンター席まで実によく見えます。
15時なのに、狭い店内、概ね席は埋まっているようでした。壁に向かったカウンター席に空きがあることを外から確認して、入り口へ。
Nitroって何だろう?ここでしか飲めないクラフトビールを楽しむ!
常陸野ブルーイング・ラボ TOKYO STATIONは、先にオーダーと支払いを済ませる「Cash on Delivery(キャッシュオン・デリバリー、キャッシュオン)です。狭い店舗(スタンドという名称がぴったり)ですので入り口を一歩入ると、もうそこはメニューが置いてあるキャッシャーなのです。
お昼ごはんはすでに食べていたので、名物のサバサンドは次回の楽しみにしておいて、軽くおつまみになりそうなパテと、一杯目のビールをオーダー。
今日のラインナップはこんな感じ。ボトルでは売っていない限定ビールも複数あります。
- ホワイトエール
- だいだいエール(IPA)
- ペールエール
- ニッポニア
- 常陸野ネストラガー
- ヴァイツェン
- アンバーエール
- [Draft Only]常陸野アンバーラガー
- [Draft Only]エキストラハイ(バレルエディション)
- [Cask]エキストラハイ(カスクコンディション)
- [Nitro]スイートスタウト(ナイトロ/窒素出し)
- [Nitro]セゾン ドゥ ジャポン(ナイトロ/窒素出し)
ビアメニューを眺めながら支払いをしていたのですが…ちょっと失敗したのが、JR系ポイントカードが使えるとわかりモタモタしていたら、さっさと私のビールがサーバーから注がれていて…ああ、泡が…。
2杯目は驚きのスタウト。空を眺めながらの、のんびり昼ビール
だいだいエールの注がれたグラスを受け取りカウンター席に座るとすぐにおつまみも来たので、ゆっくりビールを味わいながら店内を見回してみました。正面の棚を見上げると、常陸野ブルーイングのふくろうマークや、ビールの色を表した試験管セットが装飾に置かれています。
後ろにある、高さのあるテーブルと椅子もお洒落なデザインだし、唯一のソファ席は可愛い感じで、お目当ての人も多そう・・・なんて考えながらビールを飲み進めておりましたが・・・、・・・寒い!
クーラーの風が直接当たるわけでもないのに、私のいる場所は冷蔵庫のような涼しさです。冷たいビールを飲んでいると、さらに寒い!
振り返ると窓ガラスに沿って設置されているカウンター席が1席空いています。ガラス張りなのでサンサンと日光を浴びるのを嫌い壁際に座ったのですが、1杯目のビールが飲み終わったのをきっかけにそちらの席に移動しました。どうやら、隣になった女性も同じ理由で席移動をしたようです。
2杯目のビールをオーダーするために店内を歩いてみて納得。キャッシャー付近は若干外気が生ぬるく感じるものの、ビールを注ぐカウンター付近は丁度良い体感温度です。扉が開きっぱなしなのでカウンター付近を涼しくしようとすると、どうしても奥が寒くなってしまうようですね。構造上仕方が無いとは言え、ビールを飲む適温とは言いがたい。
幸い、曇りがちな空も手伝って、あまり日焼けを心配せずにガラス近くのカウンターを利用できましたので、「[Nitro]スイートスタウト(ナイトロ/窒素出し)」を楽しむことができました。知人の話では、この『Nitro』『ナイトロ/窒素出し』とは「窒素と二酸化炭素のブレンドガス」のことだそうです。難しいことはよく解らないのですが、外部からの炭酸ガスにたよらずに注がれるハンドポンプのリアルエールみたいにビールの特長を活かすために、注ぐための装置・手法を特殊にしてあるんでしょうか。
ハンドポンプのリアルエールのもったり感(私はよくこの表現をするのですが、わかり辛いかな…重めでスムースで泡だけでなく液体部分もふわっとした感じ)に似ていて、超マイルドでした。スタウトは大好きで色々飲んでいますが、今まで飲んだ中で一番の濃厚さ。
しまった、こんなにいつもと違うものが飲めるなら、1杯目もここだけのものを選べばよかった…とひどく後悔。場所もいいし、今度はスーパーで缶で買えないものや、ここでしか飲めないものにまっしぐらになろうと思います。改札の外ではありますが、電車待ちのときなど、ふらっと立ち寄れるビアバーのある駅って魅力的ですね。
名物のサバサンドも、次は必ず!
常陸野ブルーイング・ラボ TOKYO STATION(ヒタチノブルーイング・ラボ トウキョウステーション)の私的評価
- おひとりさま度
- ★★★★★狭いこともあり、むしろ一人の方がスムース
- カウンターの居心地
- ★★☆☆☆壁に向かったカウンター、ガラスに向かった・・・
- ビールの種類
- ★★☆☆☆常陸野のお店ですから。でも、ちょっと変わっていて○
- お料理
- ★★★☆☆軽食があります。サバは食べてみるべきだったか
- リピーター度
- ★★★★☆場所もよく行くところですし、気楽だし
常陸野ブルーイング・ラボ TOKYO STATION(ヒタチノブルーイング・ラボ トウキョウステーション)の情報
- 公式サイト
- http://hitachino.cc/brewinglab-tokyostation/
- タップ数
- 12タップ
- 本日のビール
- Facebookでチェック!
- ひるビ(昼のみ)
- 可 ※毎日11時から
- カウンター
- 9席/全19席 +スタンディングスペース
- ライティング
- 明るい
- チャージ/御通し
- 無し
- 禁煙/喫煙
- 完全禁煙
- 住所
- 東京都千代田区丸の内1-9-1 グランルーフ2F ペデストリアンデッキ
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