ちょっと素敵なネーミングにどきどき!変化を楽しむ『美しい』クラフトビール
一見、「あれ?ここビアバーなの?」と思ってしまったその入り口は、どちらかというと昭和の喫茶店のような趣。でも、扉を開けて一歩店内に入ると、ナチュラルな質感のテーブルやカウンター、そしてガラスの向こうにある銀色のタンクが目に入ります。
この日はさかづきBrewing初訪問だったのですが、「行きたいなぁ」と思ったきっかけはFacebookの友人のタイムラインでした。「また行ってる!」「お、べたぼめじゃん!」その書き込みをみて思っていたんですよね…。ここまで彼女を虜にしたのはなんであろう、と。
さかづきBrewingはその名の通り、お店でオリジナルのクラフトビールを造り・提供しているブルーパブです。メニューを見てまず驚いたのが、そのネーミング!
- 風月ペールエール(イングリッシュ・ペールエール)
- 咲月(さかづき)セゾン
- 月の杯ヴァイツェン(ジャーマンスタイル・ヘーフェヴァイツェン)
- 野趣荒涼(やしゅこうりょう)(アイリッシュレッドエール)
- 月の雫IPA(セッションIPA)
- 紺碧白砂(こんぺきしらすな)(パッションフルーツエール)
詩的じゃないですか!和風なのもいいですね。絶対、女性が付けているんだろうな〜と思ったら、(あとで検索して知った)若い女性オーナーでした。
この日のビールは、アサヒスーパードライを入れて、全7タップ。
正直、ブルーパブにはがっかりしたこともあるので(自家醸造ビールのお店の中には、好みに合わない・拙いと思うところもある)実は期待せずに・下調べもせずに行ったのですが、ビールを待つ間の友人のクラフトビールトークにテンションが上がります。
友人曰く、さかづきBrewingのビールは『変化』が楽しいのだとか。ひとつのケグ(サーバーにつなぐ程度の小さな樽)やカスク(大きめの樽)、ロット(ここでは、一緒に作られた同商品の意)を飲み干す間に時間がかかれば、それだけ味にも変化があるのは別に不思議なことではありませんが、「1杯のうちにも変化があって、それが楽しくて病みつきになったの。」という彼女は、多いときは週に3日も来ていたそうです。(今は週1に落ち着いたとか・笑)
そんな短時間のうちでの『変化』を良しとしない考え方もあるかもしれませんが、私は面白いなと興味深々に。
「パッションフルーツの香りがすごくいいんだよ!」と友人のリコメンドもあり、一杯目は、いつもはあまり飲まないフルーツビール『紺碧白砂』をチョイスしました。
これが、甘いだけのフルーツビールでもなく、かといってビールらしさを考慮しすぎてフルーツ感が薄まってしまったわけでもなく。パッションフルーツの酸味とホップの苦みのバランスが良くて、しっかりとしたビールなのにフルーツの爽やかで強すぎない酸味と甘みがある…という大変美味しいものでした。
友人が味見しながら、「この前よりも落ち着いた感じかな。」と言うだけのこともあって、よくある手作りビールの不安定さを感じない、とてもビューティフルなビールなのでした。
グラスサイズなので全部制覇しちゃう?バラエティー豊かなクラフトビール群
さて、さかづきBrewingのクラフトビールはグラスサイズで提供されます。うーん、一杯一杯があっという間!この日はフルーツビールのほか、アイリッシュ・レッドエールの野趣荒涼、月の雫IPA、咲月セゾンをいただきました。
友人二人の分も味見させていただいたので、結局スーパードライ以外はすべて味わうことができました。グラスを回しながら「この前より、ちょっと重たくなったな」なんて言いながら飲んでいる友人。自宅近くにこんなお店があるなんて羨ましい!
以前、他のブルーパブに行ったときは、ビールの種類はあったものの、ビールひとつひとつがあまり変わり映えがしないというか、それぞれのクラフトビールを形容するときに使う味の特徴(例えば、ヴァイツェンならバナナ、セゾンなら酸味など)を強く主張するばかりで、旨味を感じなかったんですが、ここは違う!
好みもあると思いますが、どれも特徴はありながら、どっしり落ち着いた感じで(若干、野趣荒涼は落ち着きすぎていてイマイチだったのですが)、楽しく飲むことができました。
本来、私はあまりセゾンが好きではないのですが、いつもと異なり酸味ばかりが気になることもなく、美味しくいただけました。飲みながら周りのお客さんに目を向けると、予約分の席で何人かで大量のお皿を囲む人(平日でもテーブル席の予約分は満席だったそうです)…2~4人ほどのグループが多いでしょうか。ゆっくりとビールとお料理を楽しんでいるようです。
当日分の席もあるとのことですが、もし確実にさかづきBrewingで呑みたいのであれば、予約しておいたほうが良さそうです。
逆にカウンターは回転が速い!おひとりさま限定のほろ酔いセットは、好きなクラフトビール1杯におつまみプレートがついて1,200円(税込み)。食べて飲みたい私にもとっても嬉しいサービスですね…次回はこれを頼もうと心に決めたのでした。
常連さんも飽きずに楽しむ、旬の素材を使った料理とFish&Chips
さて、お楽しみの料理ですが、さかづきBrewingにはフィッシュ&チップスがありました!これは当然頼むでしょう!コロンとしたそのフィッシュを見たときに「これはタラに違いない!」と思いましたが、念のためお店の方に確認。ビンゴでした!ふっくふくのコッロコロといった感じ。
嬉しいことにモルトビネガー、ついてます!それと、友人が大好きだと言う自家製のタルタルソースも。残念ながら、チップス(フライドポテト)は細めです。
いつものごとく、モルトビネガーをタラが泳ぐほどかけていただきます!衣がここまでふっくらとしているのは、久しぶりです。うん、美味しい!
小さめの切り身二つを3人で食べたので量的に満足できなかったのと(笑)、ある意味王道なフィッシュ&チップスだったので、美味しくはあったものの「普通かな」という印象。
この日の一番のお気に入りは「今日のおススメ」的なメニューから、友人が前回来訪したときに売り切れで食べられなかったという「鱧のアヒージョ」でした。もともと鱧が好きなんですが、アヒージョにすると淡白な白身がちょうどよく油を含んで、一緒に入っているトマトの酸味も相まって、アヒージョとしては意外なほど爽やかになるんですね!
その他にも、ビールに合うポテトサラダ-生ハム添え-、季節野菜のグラタン仕立て、ソーセージ盛り合わせ(ボイル)をいただきました。どれもビールに合うことを意識した味付けになっていて、とても美味しくいただきました。
これだけクラフトビールを味わえて、色々食べられたのはひとりではなかったからなのですが、やはり今度は、あのつるんとした木と鉄のハイスツールで、カウンターを味わいたいなぁ…。
後日、行ってきました!
さかづきBrewing(サカヅキブルーイング)其の2-クラフトビールとフードの限定セットで、おひとりさまならではの楽しさも@東京, 北千住
さかづきBrewing(サカヅキブルーイング)の私的評価
- おひとさま度
- ★★★★★おひとりさま専用のほろ酔いセットが!
- カウンターの居心地
- ★★★☆☆良さそう!だったのですが、まだ未経験なので
- ビールの種類
- ★★★★☆個性的なビールが8種類も!
- お料理
- ★★★★★鱧のアヒージョなど個性もあり、楽しい!
- Fish&Chips
- ★★★☆☆ぷくぷくのタラでした
- リピーター度
- ★★★★★今度は是非、ひとりのみで!
さかづきBrewing(サカヅキブルーイング)の情報
- 公式サイト
- さかづきBrewing(Facebook)
- タップ数
- 8タップ(増えるときもあるとの噂)
- 本日のビール
- Facebookで確認!
- ひるビ(昼のみ)
- 可 ※土・日・祝のみ13時から
- カウンター
- 6席ほど/全32席
- ライティング
- 明るい
- チャージ/御通し
- 無し
- 禁煙/喫煙
- 完全禁煙
- 住所
- 東京都足立区千住旭町11-10
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