【2019年版】夏の札幌、クラフトビールはここで楽しむ!サッポロクラフトビアフォレスト

札幌のクラフトビールイベント

札幌でのクラフトビールのイベントと言えば7月初旬に毎年行われる『SAPPORO CRAFT BEER FOREST』 (サッポロ・クラフトビア・フォレスト)です。私は2014年の第2回から参加し、今年で6回連続で楽しませていただいています。

イベントの規模としては小さめかもしれませんが、自然あふれる夏のスキー場で行われるイベントは、毎年改善点が加えられより便利に、そして最高に開放感があって爽やかなクラフトビールフェスなのです。

サッポロ・クラフトビアフォレストとは

2013年からはじまった『SAPPORO CRAFT BEER FOREST』 (サッポロ・クラフトビア・フォレスト)は、札幌市にある盤渓スキー場(さっぽろばんけいスキー場)を貸し切って行われるクラフトビールの祭典です。地元のクラフトビールバーやマイクロブルワリーが協力して運営しており、素朴さや手作り感、そして大自然の会場が人気です。

2019年は26ブルワリー/インポーターと10の飲食店(フードブース)が出店しました。開催中はステージでバンド演奏があったり、当日までわからないシークレットビールがあったりします。

年々人は増えているものの、自然の中で頂くクラフトビールは最高です!

毎年、2月末頃から開催の告知がFacebookなどであり(2019年は地震の影響なのか遅め)、5月頃からチケットが発売され協賛する札幌の飲食店や遠方者向きにファミリーマートなどで購入することができます。

2019年は7月6日(土)・7日(日)に開催され、過去最高の7,000人の来場がありました(主催者発表)。

2019年の出店ブルワリー(公開のビールリストより)

ブルワリー/インポーター 所在地 クラフトビール数
ノースアイランドビール 江別市・札幌市内に直営ビアバーあり 10タップ(内限定6タップ)
志賀高原ビール 長野県 23タップ(内コラボ4タップ)
Y.マーケットブルーイング 愛知県 8タップ(内限定1タップ、コラボ3タップ)
プレミアビール鬼伝説 登別市 12タップ(内限定6タップ)
伊勢角屋麦酒 三重県・都内に直営ビアバーあり 7タップ(内限定1タップ、コラボ3タップ)
T.Y.ハーバーブルワリー 東京都・都内に直営レストランあり 10タップ(内限定2タップ、コラボ2タップ)
城端麦酒 富山県 11タップ
えぞビール (インポーター) 10タップ
ニセコビール ニセコ町 7タップ(内限定1タップ、コラボ1タップ)
秩父麦酒 埼玉県 11タップ(内コラボ2タップ)
南信州ビール 長野県 13タップ(内限定6タップ)
箕面ビール 大阪府 10タップ(内コラボ1タップ)
京都醸造 京都府 13タップ(内限定1タップ、コラボ1タップ)
忽布古丹 上富良野 13タップ
湘南ビール 神奈川県 10タップ(内限定8タップ)
いわて蔵ビール 岩手県 14タップ(内限定1タップ)
スワンレイクビール 新潟県・都内に直営ビアバーあり 7タップ(内限定4タップ)
ハーヴェスト・ムーン 千葉県・舞浜に常設ビアバーあり 6タップ
富士桜高原麦酒 山梨県 8タップ(内限定4タップ、コラボ1タップ)
hokkaido brewing 小樽市 5タップ(内限定3タップ)
うしとらブルワリー 栃木県 7タップ
大山Gビール 鳥取県 15タップ(内コラボ1タップ)
ヤッホーブルーイング 長野県 5タップ
秋田あくらビール 秋田県 13タップ(内コラボ1タップ)
BEER CELLAR SAPPORO 札幌市 3タップ(内コラボ1タップ)
月と太陽ブルーイング 札幌市・札幌市内に直営ビアバーあり 6タップ(内コラボ1タップ)

2019年は暑い!サッポロ・クラフトビアフォレストへGO!

今年から無料送迎バスの停車位置が変わりバスターミナルの中に入ったというので、少し早めに朝ごはんを近くで済ませて円山公園駅にあるバスターミナルに向かいました。

円山公園のバスターミナル。昨年までの右側にあるビルの前に停まっていましたが、今年から無料送迎バスは建物の向こう側です。

バスターミナルの通路を歩いていくと、奥に人の列が見えました。あそこかな…と近づいていくと、あれ?あれれ?

ばんけいスキー場まで行く無料送迎バスの第1便が出るまでまだ50分以上あるのに、バスを待つ行列は地下鉄に届きそうでした?

最初のバスは11時半なのですが、10時40分でこの状態。連続してくるかもしれませんが、待つのも面倒なのでタクシーで向かうことにします。

ばんけいスキー場は今年も美しかった!

昨年まではバスを降りてから鉄の階段を上がりましたが、タクシーはロッジの前にある駐車場まで入っていきます(円山公園駅から1,700円弱でした)。

盤渓スキー場のロッジ。タクシーはこの辺りまで登ってきてくれます。

11時前に着いてしまったので、チケットの交換(ロッジ横の道でグラスとビール券に引き換えます)の前に場所取りに向かいます。

路線バスやタクシーなどで前乗りした人がわずかにいるようです。

毎年同じ場所と決めているので真っすぐに向かいますが、すでに何組かのピクニックマットやサンシェードテント(邪魔にならない場所であれば使えます。ペグ打ちは不可)が広げてあります。私もまずはセッティング。

一人用のピクニックマットの上に、持ってきた軽量の椅子を置いて。ペグが打てないので重し代わりに荷物をぽいぽいと置きます。

実は昨年も一緒に参加した札幌に住む友人が、ぎりぎりまで仕事を休む調整をしてくれていたのですが残念ながら叶わず…今年は2年ぶりに一人での参加です。

正面には焦げ茶色のロッジ、奥の白い屋根はビール売り場前にあるテーブル席のテントです。左に見える白いテントは、後程私の怒りポイントに。

初日の土曜日は天気も微妙だったらしいのですが、今日は天気も良さそうです。むしろ良さすぎかも?!

毎年悩むチケット交換

「今年は改善されたかな?」と期待していたのは、チケット交換です。場所は昨年と同じくロッジの横、アスファルトのエリアの少し広いところです。

ここにも、大きく2つに分かれていることは書いてありますが、さらにその先は書いてありません。なぜっ!!!

「チケットを持っている人」と「もっていない人と昨日のチケットで再入場する人」の大きく2つに分かれているのですが、さらにそれぞれの列も2つに分かれています。

昨年は「グラス付き」と「グラス無し」のチケットに分かれて並んだので、今年も同じではないかとテントを見たのですが、特にその説明はありません。スタッフさんに「この2つの列はどちらでもいいのですか?」と尋ねると、「いえ、右がグラス付き、左がグラス無しです。」と。

昨年より早く11時半には交換を始めてくれたのは、とても助かりました。

サッポロ・クラフトビアフォレストのチケットとシステム

前売りのチケットは6枚のビールチケットがついて3,000円(税込)ですが、私が購入した期間限定(5月末日まで)のチケットはさらにオリジナルデザインのグラスが付いたものです。

『サッポロ・クラフトビア・フォレスト』指定のグラス(前売りチケットについているガラス製のグラスか、グラス無しチケットに付いてくる/会場内で販売している100円(税込)のプラカップにしかビールを注いでもらえないルールです。

いつからかはわからないのですが、今年初めて「今まで購入したグラスも使える」ということを知りました。私はいつもプラカップも追加購入しているので(ビールのブースから離れたところに席を取るので、行き来を減らすため)、次回は「過去のグラスを持参しよう!」と心に誓いました。

今までのグラスのサイズが異なるので、ものによりビールを注ぐ量が異なります。

12時スタート!…は、とても厳密にカウントダウン

引き換えたグラスとリストバンド(これが無いとビールが注いでもらえない)を付けて一度席に戻ります。

今年のグラスは一昨年のものと形は似ていますが、少し細くなったような…

12時のスタートまで歩き回ります。こちらは音楽を楽しみにしている方々でしょうか。ど真ん中一番前の特等席です。

12時が近づくに連れて、ビールブース前の白いテントの下も埋まりつつあります。今年もきちんとテーブルと椅子が。

例年通りですと11時59分50秒当たりでスタートの合図のカウントダウンが始まるので、その前に色々とチェックします。まずは100円(税込)でプラカップを買い足し。そしてそれぞれのブルワーさんの場所と最初のクラフトビール3種類をチェックします(シークレットビールなどリストではわからなかったものもありますし、3種類ずつしか出てこないのでこの最初のチェックが結構大事!)。

テント手前にあるコップゆすぎスペース。

まだうろうろしている人はまばらです。ビールブースの中の人は準備や試飲に忙しそう(笑)

シークレットビールがあれば、ビールリスト(チケット引き換え時にもらえなかったので、印刷してきたものを使用)に書き加えて。飲みたいビールを決めて行きます。

こちらは初出展の忽布古丹(HOP KOTAN BREWING)。しゃれたタップを使っています。

クマが可愛い秩父麦酒。可愛い系ビールが多いです。

気になるビール、シークレット、1日目で無くなったビールなどは開始前に聞いたほうが迷惑にならないかも。

そして私の一杯目が決まりました。SHIGA KOGEN BEER(志賀高原ビール)です。既に並んでいる方がいて、二人目。

5分前ぐらいになると少しずつビールブースの前に列ができてきます。

そして、カウントダウンが開始!どのブルワリーもフライングせず「3、2、1…ではスタートです!」の合図を待ってサーブし始めます。タップの前で「待て」状態ですが、このカウントダウンがワクワクします。

まずは志賀高原ビールから

私が一杯目に選んだのは志賀高原ビール。志賀高原ビールが開始時に一番並んでいたので、早めに決めて並んでいたのはラッキーでした。

気温も高くて喉が渇いていたので、待ちきれません!

1杯目は志賀高原ビールの「無我夢中」。コラボやシークレットビアがある中で、何よりも今ヘイジービールがマイブームなので選びました。苦味も旨味もしっかりめの7.5%!

続いてフードブースを覗きに行きます。

フードブースは札幌市内を中心に10店舗と、ばんけースキー場の名物?「ban.K ジンギスカン」があります。

私が選んだのはこちら。ジャガバタに塩辛がのったもの。

『サッポロ・クラフトビア・フォレスト』の後にブルーパブに1軒行くプランがあるので、食事は少なめにしました。そしてこのあと2軒ビールブースに立ち寄り、先ほど場所取りをした自分のスペースへ。

手前は月と太陽の「紅姫」。赤いけどビーツとコショウな味付けなので、苦味しっかりで若干の甘みが残る感じ。奥は忽布古丹醸造の「薫香」(くんこう)。「ヘレス」とあるけれど、一口含んだ後の鼻に抜ける香りがとてもよい、ラオホ感強めの1杯。

フードやビールに並びながら最初の1杯は無くなってしまいました(笑)。今回はいつもより大きめのトレイを持ってきたので2杯とおつまみを持っても余裕で席に戻ることができました。

緑が背景のクラフトビールは、本当に美味しそうです。

先ほどゆったりしていた私の周りも、通路を除いて満員状態。でも、今回は後から来た人も節度を持って場所取りをしているのでトラブルはありません。

全員に行きわたったかな?な頃合いを見計らって、乾杯タイムです。

私は一人だったので、音楽を遠くに聞きながらぼーっとしたり、小説を読んだり、ネットサーフィンをしたりしていました(スマホの電波は問題なく届きます)。

2巡目。これでチケットは使い切りです。左からハーヴェストムーン「ジャパネスク」。柚子の皮の苦味が活きてる一杯。中央、T.Yハーバー「マンゴーラッシーサワー」はジュースのようなマンゴーの甘みとヨーグルトのような酸味が美味しい。最後は大山G ビールの「その苦味、爽快につき」はシトラが効いた爽やかな苦味。

2019年のクラフトビアフォレスト、改善されていたことと残念だったこと

毎年参加していると、「あ、ここ工夫したんだな!」と分かることや、逆に「まだこのままなんだ…」「あれ?どうしてこうしたんだろう」と思うような事もあります。

改善ポイント。女性のトイレが増えた!が…

運営委員会が事前にアナウンスしていた通り、毎年大行列ができる女性のトイレが増えました。

整然と並ぶ簡易トイレ。数は増えましたが、長すぎてどこが空いているのかはわかりにくいです。

でも、時間が経つに連れて行列はできます。帰り際に見たら、男性トイレに並んでいる方もいました。

残念ながら行列ができる時間帯もありましたが、これはこれで仕方がないんですかね。ずっとウォッチしていれば個数の最適解が出てくる気もしますが、とりあえず男性側は問題が無いようです。

チケット交換時間が早かったのは◎

チケット交換は、最初のバスが到着する前に開始されたため、路線バスやタクシーを選択した人が先に交換を済ませることができ、混雑を緩和するのに役立ったのではないかと思います。

一番残念だった喫煙エリア

確か昨年までは喫煙エリアはもっとビールブースの近くにあったのですが、通り道であったため今年は別の所に移動していました。が、場所が最悪!

木の近くにあるため、少しでも日陰を求める人で混雑するエリアに喫煙テントが登場。

喫煙する自由は喫煙場所がある限り守られるべきものですが、クラフトビールといった香りも楽しむ素材にはとても不釣り合いなので設置場所はもっと気を使って欲しいです。

喫煙テントは小さいため、「テントの近くなら吸っても良いだろう」という判断で大勢の人が喫煙テント以外で吸っています。

確かに「端の方」かもしれませんが、入れない場合にその近くで吸ってしまう人がいることは想像も易いですし、少なくともテントサイトになりやすい芝生の上に設置するべきではないのでは。正直、煙かった!

チケット引き換え

引き換え時間は早かったのですが、「どこに並べばいいか」がわかりにくかったです。常に声をだして利用者を振り分けているわけではないので、分かるように最初からなっていればなと。小さいことかもしれませんが、「わからないよねー」の声は結構聞こえたし、並んでいて質問されることもありました。

チケットの引き換えは11時半からだったので、11時15分に並び始めました。

ルールの周知が足りていない?食事を持ち込む人

これまでと比較するとかなり減ってきたとは思いますが、食事の持ち込みをしている方まだいました

芝生エリアを全部見て回るわけにはいかないですが、正直注意して欲しい。

公式サイトやFacebookでは伝えていたのかもしれませんが、個人的にはあまり聞こえてこなかった印象です。チケットブースはほぼ全員が通るので、そちらにも「持ち込み禁止。見つけたら没収します」程度の警告があっても良いのでは?実際に現地で注意しないと、なかなか周知されないのかなと思います(WebサイトやSNSなんて、見ない人は見ないもの)。

来年も楽しみたいクラフトビアフォレスト

とは言え、全体的に楽しく過ごした『クラフトビアフォレスト 2019』でした!実行委員会のみなさん、ブルワーのみなさん、本当にありがとうございました。

都内のビアフェスと比較して採算性も良くないかとも思いますが、環境の良さはほかにはないアドバンテージです。来年も参加出来たら良いなぁ!と心から思います。

こんな清々しい環境で、のんびりクラフトビールを楽しめるのって、至福!

見えにくいですが、こちらが過去のグラスたち(あ、2つない!14年と16年かな?)。来年はたっぷり注いでもらえそうな2019年版とプラカップを持って行こう!

SAPPORO CRAFT BEER FOREST(サッポロクラフトビアフォレスト) 2019の私的評価

おひとりさま度
★☆☆☆☆一人でも行けるよ!二人以上なら尚良し!
ビールの種類
★★★★★限定ビールもあり!全部はとても飲めません!
お料理
★★★☆☆種類も色々あって楽しいいよ!
リピーター度
★★★★★来年も行きたいなぁ

SAPPORO CRAFT BEER FOREST(サッポロクラフトビアフォレスト) 2019の情報

公式サイト
SAPPORO CRAFT BEER FOREST(公式)
タップ数
参加ブルワリー×常時3種類のタップです(どれが飲めるかはタイミング次第!)
禁煙/喫煙
指定の喫煙所であり(狭いです)
住所
〒064-0945 北海道札幌市中央区盤渓410-1
北海道札幌市中央区盤渓410-1

こちらの情報は記事作成/更新時点のものです。休日・営業時間・その他、公式サイトで確認をしてからお出かけください

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