家族の「温泉に行きたい」「美味しいアジフライが食べたい」というリクエストに応え、紅葉も落ち着いた12月、館山までの房総ドライブ旅行を計画し、立ち寄ったのがアジフライで有名な『さすけ食堂』です。
『さすけ食堂』は知る人ぞ知る食堂らしく、事前にネットを検索したところ待ち時間の凄さに少々後ずさり・・・今回は「少しは空いているかも?」ということで、金曜日のブランチを目指しました!
アジなら金谷の『黄金アジ』
房総半島の富津市金谷にある金谷漁港で揚がる鯵(アジ)は『黄金アジ』と呼ばれ、一般的な真鯵(マアジ)よりも大きく、脂がのっている特長があるそう。味が濃いのでお刺身でも叩きでもフライでも美味しいとか。
友人のツイートや多数のブログ記事を読み「ここがナンバーワンに違いない」と判断したのが『さすけ食堂』です。
近くにもう一軒有名なお店があるのですが、開店時間が遅く駐車場が無いようでしたので、足の悪い父を連れていく事も考慮し選んだというのもあります。
テレビ番組でも紹介されたらしく、土曜日・日曜日のレビューは「9時に来て2時間待った」「お昼前に着いたらもうアジフライは無かった」など、悲しい書き込みを沢山みかけました。
金曜日のさすけ食堂、攻略法
年配の同行者の事を考えると、12月の寒空にずっと外で待っているのもあり得ないし、自分としても長時間立ちっぱなしで待つの無理・・・。
でも『さすけ食堂』は、『大体の時間』を示してくれるので、ウェイティングボードに名前を書いて離れてもイイらしいので、これはらばなんとかなるなと。
情報を集めプランを立てました。
さすけ食堂に関するネット情報
- お店のオープンは9時半だが、8時半からウェイティングボードが出るらしい
- ウェイティングボードに名前を書くと、見込み時間が分かるので、その時間に戻ってくればいい
- 11時頃でアジフライが無くなる事がある(無くなったらクローズ)
- 店の前で待っていてもいいが、近くには道の駅がある(道の駅は9時には開く)
- 駐車場がある
- 見えにくい奥の場所にも駐車場がある
- 店内では料理のみ撮影OK
それでも、「名前を呼ばれたときに居なかったらどうするんだろう?」とか「戻ってきたときに駐車場がいっぱいだったら面倒だな」など、色々思うところはありますが・・・ブランチになればいいな、ぐらいの気持ちで10時に『さすけ食堂』に着くように出発しました。
さすけ食堂に入れたのは到着35分後
結局『さすけ食堂』には10時に到着し、35分間駐車場やお店の前のベンチで過ごし、10時35分にお店に入る事ができました。
- お店に着いたらまず、ウェイティングボードに名前と人数を書く
⇒この日は16番でした。お店の前には2人組が四組、6人組が一組、ソロが1名
⇒ウェイティングボードの横に置いてある紙に、凡その入店時間が待ち番号で書いてあるのでチェック - 私が名前を書いた後も、続々と人が来ます。流石に2人組かソロが圧倒的に多いです(正解です)
⇒名前を書いてどこかに行ってしまう人がいるのですが、置いてあるメニューを見てオーダーを決めましょう
10分間隔ぐらいで名前を呼ばれますので、オーダーを伝えます(移動するならこの後) - 私の目安は『10時~10時30分』だったので、金曜日はやはり土日に比べて待ち時間は圧倒的に短いと思われます
途中で「今日は時間通りに行きそうですか?」とスタッフさんに尋ねてみたのですが、「うーん、恐らく・・・大丈夫かと」という回答でした
もう20分ぐらいしかありませんでしたので、その場で待つことにしました
自分としては30分ちょっとの待ち時間で入れたので、大満足!
店内ではカウンター9席の端っこに3人並んで座りました(揚げ鍋の前の席でちょっと嬉しい・・・)。カウンターのほか、小上りがありで6席あるようですが、先に入った6人組は2つに分かれていたようです。
厨房には可愛いおばあちゃんが3人いて、テキパキと働いています。少し若い方も含めて、狭い店内でありながら6名はスタッフさんがいらっしゃいます。
一番人気「さすけ定食」でフライと刺身でアジを堪能
両親が選んだのは一番人気の「さすけ定食」(1,700円税込)です。
ふっくらしたアジフライ3切れと3種類の刺身(この日はアジのほか、ワラサと真鯛)にごはん、かじめ汁、冷ややっこ、漬物が付いています。もっとアジフライを食べたい方は、刺身なしでアジフライが5切れの「フライ定食」(1,400円税込)もあります。
ここで意外だったのが、アジフライが切り身になっていることでしょうか。
有名なアジフライというと「大きいぞ!どうだ!」と言わんばかりに開いたものを丸ごと揚げているところが多いですよね?
かじめラーメンは金谷ならではの味?!
2人が「さすけ定食」にしたので、同じではつまらないだろうと選んだのが「かじめラーメン・半フライ」(1,400円税込)です。
かじめの説明がメニューにありました。
かじめとは?
こんぶ科の海藻で、アルギン酸やフコダインなど多くのミネラル成分がぐ汲まれており、これらの成分は血圧調整効果または皮膚を参加や紫外線から守る事ができるとされています。
血圧調整は両親向けのような気がしますが、皮膚の酸化防止はありがたいですね。
刺身はちょっともらうとして・・・とラーメンしかオーダーしていなかったのですが、入る一組前に単品がある事に気づき、「あじたたき」(1,000円税込)を追加できるか聞いてみたのですが、たたきはもう無理だと。刺身ならできますよ・・・ということで、私にも刺身(1,000円税込)を追加してもらいました。
刺身が食べられるのは嬉しいですが、たたき・・・この旅一番の後悔・・・。
私の悪い癖なのですが、あまり迷わない故に隅々まで見ないのですよね・・・メニューは最後まできちんと確認すべきでした。
「さすけ食堂」実食!
まずは、アジフライから頂きました。厚みがあってホクホクしています。朝から大量のアジフライを揚げていると思うのですが、なぜこんなにカリッとしているのか。余計な水増し風な衣も付いていません。
何も付けないで頂いたのですが、十分、味わえます。
先ほど「切り身は珍しい」と書きましたが、母も同様に思ったらしく、食べながら「むしろ切り身にした方が、カラッとふわっと揚げられるのでは・・・」と心の声が聞こえてきました。
贅沢を言えば、3切れは「もう少し食べたい」量でしょうか(私は「半フライ」だったので、余計に)。
次にお刺身3種盛り。アジも真鯛も日頃から食べていますが、何よりも皮の色が美しいですね。真鯛の皮なんて立体感があるので口当たりはどうなんだろうと思ったのですが、心配ご無用。シャッキっとしているのに甘味があって美味しい!
ワラサ(出世魚「ブリ」の一歩手前形態)の脂のノリ具合は白米が欲しくなります。
そして私の選んだ「かじめラーメン」。
見た目は若干お蕎麦のような色合いでありながら、スープにしっかりと油が浮いてふわっと来る香りはラーメンですね。
食感はこんにゃくのような、海藻のような少し粘りを感じる歯ごたえなんですが、スープがよく絡んで結構複雑な味わいです。・・・でも、簡単にまとめるとやっぱり海藻とこんにゃく・・・かな?
チャーシューも入ってしっかり脂があるのに、麺がさっぱりしているので、するすると食べてしまいました。
うん、私は好きです!
艶ちゃんのさすけ食堂は満足の味わいでした!
外にも人が待っていますし、ゆっくりのんびり食べる雰囲気ではないですが、間違いなく美味しいアジフライを味わう事ができる『さすけ食堂』。
状況にもよるようですが、公式サイトから冷凍のアジフライを購入する事もできるようです。
でもやっぱり、揚げたてを頂きたいかなぁ・・・!
因みに、暖簾も、公式サイトも『艶ちゃんのさすけ食堂』になっていて、正式名は店主さんの“艶子さん”の名前を冠しているようです。
さて、艶子さんはいったいあの中のどなただったのか・・・ちょっと気になっています。
さすけ食堂の私的評価
- おひとりさま度
- ★★★★★一人の方がすんなり入れそうです
- カウンターの居心地
- ★★★★★黙々と食べるべし!
- お酒の種類
- ★☆☆☆☆瓶ビールと冷酒がありました
- お料理
- ★★★★☆美味しいですが、もうちょっと量が・・・
- リピーター度
- ★★★★☆またきっと行っちゃうと思います
さすけ食堂の情報
- 公式サイト
- 艶ちゃんのさすけ食堂|金谷
- ネット予約
- (予約不可)
- ハッピーアワー
- 無し
- ひるビ(昼飲み)
- 可(営業日は9時半から営業)
- 晩酌セット
- 無し
- テイスティングセット
- 無し
- カウンター
- 9席
- 電源(コンセント)
- 無し
- ライティング
- 自然光
- チャージ/御通し
- 無し
- 禁煙/喫煙
- 禁煙(外に喫煙スペースあり)
- 住所
- 千葉県富津市金谷2193-5
こちらの情報は記事作成/更新時点のものです。休日・営業時間・その他、公式サイトで確認をしてからお出かけください