「予約困難店必至」「本格的、でもカジュアルに楽しめる」「カウンター席のみ」で良い評価のため、早速予約しましたが18時には入れず、20時からの回(入れ替え制)に。遅いからビアパブなぞで時間を潰しつつ…ああ、もっと早い時間なら色々食べられたのに!!!と、あとからものすごく後悔したのでした。
カウンターで創る姿も楽しむ。カジュアルに楽しむ本格和食
和食が好きな理由は沢山ありますが、一番は素材の味がわかりやすいことです。土地のモノや季節のモノを活かして、香りや付けすぎない味付けで旬を楽しめるのがいいですよね。特に本格的な和食は素材はもちろん器や盛りにもこだわり、見た目も美しく五感で楽しめるのがいいです。
そしてカウンターが好きな理由は、中の方とお話して自分の知らないことを知ったり、料理が出来上がる過程まで見えるのが楽しいから。聞きかじりでは大した知識にはなりませんが知的好奇心が満たされるというか、技にうっとりするのも役得というか(笑)
そういう意味では、『和食 晴ル』(ワショク ハル)は、舌や鼻はもちろん、目でも楽しめる私好みのお店です。
写真を撮ってよいか最初に伺ったところ、快くOKをいただきました。なるべく邪魔にならぬよう努力したつもりですが、お若い(と思う)店主の真正面にいたので鬱陶しかったかもしれません。それでも、所謂頑固おやじ的な態度がまったく無く、真剣にお料理している姿は私のひとり飲みの良い肴でした。おしゃべりが楽しいカウンターもありますが、ここは静かに浸って飲めるカウンターですね。最初に「おおっ」っと思ったのは、控えめな看板とお店の佇まいですが(あまりにもシンプルで素敵!看板の後ろのガラスまで素敵!(笑))、次に驚いたのはお通し(向付と言うべきか)です。お野菜が沢山入ったお団子に餡がかかった温かい料理。寒い冬の日にこんなに手間のかかった可愛らしいお通しは本当に嬉しくなります。
新鮮な雲子(白子)とあん肝で日本酒いただきます!
さて、飲み物のメニューと自分の左上にかかっていた黒板を何度も見比べながら最初に何をいただくか考えます。迷わなかったのが、『あん肝酒蒸し』です。大好物。最近美味しいあん肝って食べていないような気がするし、旬だし…。気になったのが『雲子ポン酢』。雲子(くもこ)ってなんだろう…?もしかして雲丹(うに)をこう書く場合があるのかしら…でも雲丹のポン酢って食べたことないよねと、躊躇わずに「うにのポン酢」と言ったところ、「くもこです。白子になります。」と(笑)調べてから口に出せばいらない恥をかかないのに(笑)
では、それも、とお願いすると「両方とも酢の味付けになりますがよろしいですか?」と確認してくださいました。味の組み合わせって大事だし、似たようなものばかりになってしまわないようにとの配慮が嬉しいです。ただ、私はどちらも大好きなのでもちろん、構いませんとなりますが(笑)お酒はここでも「京都のお酒で辛口のものを」とお願いしました。いただいたのは「純米 澤屋まつもと」。爽やかな香りでとても優しい感じの辛口です。とても飲みやすい!
今度は間違いなく、京都のお酒のようです(笑)錫の酒器が涼し気でいいですね。
次々運ばれてくる酒の肴の美しさにも感嘆しつつ、すでにある程度のご飯も胃に入っているので、ちびりちびりと白子とあん肝いただきました。ツヤがあってしっかりした身に驚きますが、味付けが優しくて素材の味がストレートに伝わってきます。
鴨のハンバーグは赤ワインで。〆はおススメのラーメンを
本当に失敗したなぁと思ったのは、20時からだったというのもあって、他のお店で少し(?!)食べてしまっていたこと。本当に食べたいものが沢山あり、何でもすぐに決まるいつもと違って、慎重に食べるものを吟味する羽目になりました。他の方へ運ばれていく料理も私の目の前で調理されているものだから、目移りどころの騒ぎじゃない!(笑)
お造りは美味しそうだけどあまり調理しないものだしなぁと選びませんでしたが、鮮やかに切りさばいている姿を見ると食べてみたくなってしまいます。おでんはどこでも食べられそうだけど、粟麩とか好きだし…高いけどのど黒美味しそうだなぁとか…もしかしたら、よだれが垂れていたかもしれませんね。
ここに来るまでお肉を食べていなかったことを思い出し、『和牛いちぼ』がどのぐらいの大きさなのか伺ったところもう品切れとのこと。そこで『鴨ハンバーグ』にしました。『牛タンの塩焼』もあったのですが、やはり調理の度合で選択(笑)
丁度日本酒が無くなったので、今度は赤のグラスワイン(グラスが可愛い!)に。
『鴨のハンバーグ』は、箸を入れてもしっかりと形を保つ程度の柔らかさですが、鴨特有のちょっと鼻に残るような香りと味で、周りの醤油ベースのソースを付けなくてもしっかりと味わえます。ソースを付けて、二度美味しい!的な。
お名残惜しいですが、そろそろ満腹になってしまう…と思い、店主さんと打って変わって朗らかで可愛らしい女性のアシスタントの方に、『玉子かけ御飯』と『晴ル風ラーメン』どちらかおススメか尋ねたところ、迷いなく秒速で返ってきました、「ラーメンです!!」と(笑)
ラーメンって、〆に食べる方多いですが実は私はあまり選びません。カロリー高いしまたくどいもの食べてもなぁと思うことも多いので…でも、『晴ル風ラーメン』は違う!
和風の…お魚のお出汁でしょうか(?こういうの自信ありませんが)、あっさりとしたスープに中太の麺とネギだけが散らしてあるシンプルなものでくどくもなく、優しい味のスープで一気に食べてしまったのでした。
ほかにも『蛸やわらか煮』や『生麩バターソテー』、『甘鯛うろこ揚げ』などなど、食べてみたいものが多かった!
次は絶対に1カ月前には予約します!そして寄り道せずに向かえるようにします!!!
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【京都】和食 晴ル(ワショク ハル)の私的評価
- おひとりさま度
- ★★★★★ひとりでも気兼ねなく。調理を見ながら飲むのも楽しい
- カウンターの居心地
- ★★★★★椅子も低いので、落ち着いて飲食できます
- 料理
- ★★★★★バリエーション豊富な本格和食です
- 飲み物
- ★★★☆☆散々飲んだ後だったので、あまり日本酒飲めなかった(自分都合)
- リピーター度
- ★★★★★次はもっと早めに予約します!
【京都】和食 晴ル(ワショク ハル)の情報
- 公式サイト
- 和食 晴ル
- 昼飲み
- 不可
- カウンター
- 11席 ※カウンター席のみ
- ライティング
- 明るい
- チャージ/御通し
- 有り
- 禁煙/喫煙
- 完全禁煙
- 住所
- 京都府京都市下京区神明町230-2
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